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植物の香りによる自然療法
代替療法としても注目

アロマテラピーとは、植物の香りを利用して、心や身体の不調をケアして、健康維持に役立てる自然療法です。

植物の香りの成分をギュッと凝縮したものが、精油(エッセンシャルオイル)として販売されています。

最近では、アロマグッズを取り扱うお店や、アロマトリートメントを受けられるサロンがたくさんありますよね。

また、自宅でもアロマディフューザーなどを使って、簡単に香りを楽しめることから、特に女性に人気となっています。

最近では、香りの癒し効果が注目され、女性だけではなく、男性でもアロマを好んで使用される方も増えてきているのです。

また、医療の分野でも、薬だけに頼らない代替療法として、注目されています。

実は日本人にも古くから馴染みがあった!?

「アロマテラピー」という言葉になると、馴染みがない方も多いと思いますが、冬至の「ゆず湯」や、こどもの日の「菖蒲湯」なども、植物の効果を、上手く取り入れている、アロマテラピーの一つの形なのです。

ゆず湯に入ると、よく「風邪をひかない」と言われたりしますが、気持ちの問題だけではなく、実際にゆずに含まれる成分が、血流を促進、免疫力をアップ、疲労回復、リラックスにより自律神経のバランスを整える、など、様々な身体の機能をサポートしてくれているのです。

これもまさに、植物の持つ力を取り入れて、健康維持に役立てている、ということなのですね。

冬至に限らず、普段から積極的に利用しても良いのですが、ゆずを準備して、切ってからネットに入れて、お風呂に入れて・・・となると、正直面倒ですよね。

そんな時は、ゆずの精油もありますので、ゆず精油をお風呂に数滴入れれば、ゆずの香りと効果を手軽に楽しむことができます♪

アロマテラピーって、意外に身近にあるものなのです!

アロマテラピーと嗅覚

皆さんは、香りを嗅いだときに、ふと何かを思い出したり、感情が揺さぶられたりすることは、ありませんか?

嗅覚は、大脳辺縁系と言われる、人間の本能や、記憶、情動などを司る、脳の部分にダイレクトに働きかけます。

なので、香りを嗅ぐと、それが何であるか?という認識をするよりも前に、まず本能や感情の部分が刺激されるのです。

私たち人間はもちろん、動物にとって、嗅覚と触覚は生きていく上で、危険の回避や生殖、捕食など、本能に直結する感覚です。

嗅覚と触覚を刺激することで、動物が本来備えている直感を呼び覚ますことにもつながるのです。

しかし、今、私たちの周りには、テレビやパソコン、スマホなどあらゆる電子機器が溢れていますよね。
これらによって、私たちは、五感の中でも、圧倒的に視覚と聴覚を使う機会が多くなっているのです。

アロマテラピーは香りによって嗅覚を刺激し、トリートメントでは人の手が触れることで、触覚を刺激することで、私たちが本来持っている感覚を取り戻す助けにもなるのです。

香りが伝わるまで0.2秒!?

香りを嗅いだとき、その刺激が脳に伝わるまでの時間は、0.2秒以下だそうです。

一方、身体の中で痛みがあるときに、それが脳で認識されるまでは、0.9秒以上かかります。
香りの伝わるスピードはまさに一瞬です。

香りの刺激が伝えられる脳の部位と、快・不快を感じる部分はとても近いので、香りによって、気分が左右されやすい、ということも分かっています。

おいしそうな香りを嗅ぐと、よだれが出たり、好きな香りで楽しい気分になったり、逆に嫌いな香りで不快になったり・・・普段、何気なく生活しているだけでも、私たちは様々な香りに触れているのです。

香りは、気付かないうちに体に生理的な反応や、心に影響を与えています。

アロマを楽しく取り入れよう

香りというものは、普段意識していなくても、私たちの心と体にあらゆる影響を与えているのですね。

1週間普通に暮らしているだけで、何と2000種類もの香りを嗅いでいるそうです!凄いですよね。

香りは、感情や本能に直結する感覚だからこそ、生活の中に上手く取り入れていくことで、気持ちを整えていくことに役立ちます。

イライラしてしまった時や、落ち込んだとき、精神的に疲れ切ってしまったときなどに、アロマでリラックスやリフレッシュができれば、ストレス解消にもなりますよね。

香りを楽しむ、という使い方もとても簡単なので、是非、自分の好きな香りを見つけて、日常の中で楽しく使ってみてくださいね。