iOS 27のお詫びメールのギフトカードは詐欺|見分け方と対処法

テーブルに置かれたスマートフォンとギフトカード、その手前に注意を表す小さな黄色いコーン IT・ガジェット・アプリ

「iOS 27 更新に関するお詫びと補償のご案内」というメールで、Appleギフトカード2,000円分がもらえると書かれていたら、本物かどうか気になりますよね。

この記事を読めば、このメールの正体と見分け方、届いたときと入力してしまったときにやることが分かります。

結論から言うと、このメールはAppleを装った詐欺メールです。メールのボタン(リンク)は押さずに削除して大丈夫ですよ。

すでにパスワードやカード番号を入力してしまった方は、先に入力してしまったときの対処を読んでください。

この記事でわかること
  • iOS 27のお詫びとしてギフトカードを贈るメールは、Appleを装った詐欺メール
  • iOS 27は2026年9月14日に配信されたので、「まだ出ていないから偽物」とは見分けられない
  • パスワードやカードの手続きは、メールのボタンを使わずに「設定」アプリから自分で開く
  • 入力してしまったら、パスワードの変更とカード会社への連絡を急ぐ
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「iOS 27 更新に関するお詫びと補償のご案内」は本物?

本物ではありません。Appleの名前を使って、Apple Account(以前のApple ID)のパスワードやカード番号を盗もうとする詐欺メールです。

商品を無料で配ると見せかける偽のプロモーションは、詐欺でよく使われるやり方なんですね。※1

ギフトカードを口実に入力させる手口

ギフトカードの受け取りを口実に、偽のページでパスワードやカード番号を入力させる手口です。

件名は「iOS 27 更新に関するお詫びと補償のご案内」で、更新で迷惑をかけたお詫びとして、Appleギフトカード2,000円分を贈ると書かれています。

ボタンを押すと、Appleのサインイン画面やカード情報の入力画面に似せたページへ進んだ、という声があります。

差出人のアドレスに「apple」の文字が入っていなかった、という人もいます。

iOS 27の配信前から届いているメール

このメールは、2026年6月ごろから「届いた」という声が出ています。

iOS 27が正式に配信されたのは、2026年9月14日です。※2

つまり、配信より3か月も前からお詫びのメールが届いていたことになります。6月の時点なら、「iOS 27はまだ出ていないから偽物」と見分けることができました。

2026年9月14日にiOS 27が配信されてからは、配信日では見分けられません。次の章の確かめ方を使ってみてくださいね。

アプリの不具合のお知らせとの違いは?

アプリの提供元が出している不具合のお知らせには本物もありますが、ギフトカードを贈るというこのメールとは別の話です。

iOS 27に合わせて、アプリが起動できないといった不具合をお知らせしている会社もあります。そうした話を見かけたあとだと、お詫びのメールも本物らしく見えてしまいますよね。

本物のお知らせかどうかは、メールのボタンからは開かず、その会社の公式サイトや公式アプリで確かめるのが確実です。

Appleを装ったメールの見分け方は?

メールのボタンには触らずに、差出人のアドレス、文面の順に確かめるのが安全です。パスワードや支払いの手続きが必要なら、「設定」アプリかAppleの公式サイトを自分で開いて行いましょう。

この順に見て、どこかで怪しいと思ったら、その時点で削除してかまいません。

Appleを装ったメールを見分ける順番。1 差出人のアドレスを見る(それだけでは安心できない)、2 無料でもらえる・パスワードやカード番号を入力させる文面は疑う、3 手続きはメールのボタンではなく設定アプリや公式サイトから自分で開く、4 それでも迷ったら長押しで行き先のURLがapple.comか○○.apple.comか見る。怪しいと思ったら、その時点で削除

まずは差出人のアドレスを見る

差出人の名前が「Apple」なのに、アドレスがAppleと関係のないものなら、詐欺と考えてよいでしょう。

ただし、差出人の見た目は本物そっくりに作れるので、アドレスが本物らしくても、それだけでは安心できません。※3

「無料でもらえる」「入力してください」は疑う

何かを無料で配ると書かれていたり、パスワードやカード番号の入力を求められたりしたら、詐欺を疑ってください。どちらも、詐欺メールによく見られる特徴なんですよ。

「お早めに」「期限があります」のように急がせる言葉にも気をつけたいところです。慌てて手続きを進めないことが大切です。

Appleの手続きは「設定」アプリか公式サイトから

Apple Accountのパスワードや支払い情報の変更は、iPhoneの「設定」アプリかaccount.apple.comを自分で開いて行います。※4

メールのボタンからは開かない、と決めておけば、偽のページに入力してしまう心配はありません。

それでも迷ったら、長押しで行き先を見る

ここまでで判断がつかないときだけ、ボタンを長押しして行き先のURLを見る方法もあります。

ただ、長押しのつもりが軽く触れただけになると、そのままページが開いてしまうことがあります。操作に自信がなければこの方法は使わず、メールを削除してしまいましょう。

長押しで表示されたURLは、「https://」のあと、最初の「/」までの部分を見ます。

ここが「apple.com」そのものか「.apple.com」で終わっていれば、Appleの公式サイトですよ(例:account.apple.com)。

「secure-apple.com」のようにapple.comの前に文字がくっついているものや、「apple.com-○○」のように後ろに続くものは別のサイトです。

うっかり開いてしまったときは、下の「ボタンを押したけれど何も入力していないとき」を見てください。

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届いたメールはどうすればいい?

テーブルに伏せて置かれたスマートフォンと温かい飲み物

ボタンを押していなければ、そのまま削除してかまいません。Appleに知らせたいときは、削除する前に報告用のアドレスへ転送できます。

Appleに報告する

Appleを装ったメールは、reportphishing@apple.com に転送すると報告できます。

SMS(電話番号あてに届くショートメッセージ)で届いた場合は、画面のスクリーンショットを撮り、同じアドレスへメールに添付して送りましょう。

報告しなければいけないわけではないので、手間に感じたら削除だけでもかまいません。

ボタンを押したけれど何も入力していないとき

何も入力せず、アプリやプロファイルも入れていなければ、ページを閉じてメールを削除すれば問題ありません。偽のページで盗まれるのは、そこに入力したパスワードやカード番号などだからです。

ただ、アプリやプロファイルのインストールを求められて入れてしまった場合は別です。

プロファイルとは、iPhoneの設定をまとめて書き換えるファイルのことで、「プロファイルをインストール」といった画面で許可すると入ります。

入れてしまうとiPhoneを乗っ取られるおそれがあるので、下の「アプリやプロファイルを入れてしまった」の手順で削除しましょう。

入力してしまったときの対処は?

入力した情報によって、やることが変わります。パスワードならすぐに変更し、カード番号ならカード会社に連絡しましょう。

入力してしまったときにやること。Apple Accountのパスワードを入力したらすぐに変更して2ファクタ認証を確かめる、カード番号を入力したらカード会社に連絡する、アプリやプロファイルを入れたら削除して再起動する、被害に遭ったら警察に相談する

Apple Accountのパスワードを入力した

すぐにApple Accountのパスワードを変更します。iPhoneなら、次の手順で変更できますよ。※5

  1. 「設定」アプリを開き、いちばん上の自分の名前をタップする
  2. 「サインインとセキュリティ」をタップする
  3. 「パスワードの変更」をタップし、画面の案内に従って新しいパスワードにする

すぐに変更できず、1時間待つよう表示されることもあります。その場合は、時間をおいてもう一度試してみてください。

同じ「サインインとセキュリティ」の画面で、2ファクタ認証がオンになっているかも見ておきます。

2ファクタ認証は、パスワードのほかに、自分のiPhoneなどに届く6桁の確認コードがないとサインインできない仕組みです。オフになっていたら、この画面からオンにしておきましょう。※6

同じパスワードをほかのサービスでも使っているなら、そちらも忘れずに変えてください。1つ盗まれると、同じパスワードのサービスがまとめて乗っ取られるおそれがあるからです。

クレジットカードの番号を入力した

カード会社に連絡して、カードを止めてもらうか相談します。不正に使われたときの補償や、相談の窓口を設けているカード会社もあります。

あわせて、カードの利用明細に身に覚えのない支払いがないかも確かめておくと安心です。

アプリやプロファイルを入れてしまった

入れてしまったアプリを削除し、「設定」の「一般」にあるデバイス管理の項目に見覚えのないプロファイルがあれば、それも削除します。削除したら、iPhoneを再起動しましょう。※7

「一般」の中にデバイス管理やプロファイルの項目が見当たらなければ、プロファイルは入っていません。

被害に遭ったら警察に相談

カードを勝手に使われたなど被害に遭ったときは、最寄りの警察署か、警察の「サイバー事案に関する通報等のオンライン受付窓口」に相談できます。

偽のページのURLは、「フィッシング110番」に通報することもできます。

まとめ

  • 「iOS 27 更新に関するお詫びと補償のご案内」は、Appleを装った詐欺メール
  • 2026年9月14日にiOS 27が配信されてからは、「まだ出ていないから偽物」とは見分けられない
  • パスワードやカードの手続きは、メールのボタンを使わずに「設定」アプリから自分で開く
  • ボタンを押していなければ削除してよい。報告するなら reportphishing@apple.com へ転送
  • 入力してしまったら、パスワードの変更とカード会社への連絡を急ぐ

ギフトカードがもらえると書かれていても、ボタンは押さずに削除してくださいね。

同じメールは家族にも届いているかもしれません。スマホに慣れていない家族がいれば、ひと声かけておくと安心ですよ。

出典:※1 Appleサポート「フィッシングメッセージ、偽のサポート電話、その他の詐欺を含むソーシャルエンジニアリングスキームを認識し、対処する」 ※2 Appleサポート「Appleのセキュリティリリース」 ※3 警察庁「フィッシング対策」 ※4 Appleサポート「App StoreやiTunes Storeからの正規のメールを識別する」 ※5 Appleサポート「Apple Accountのパスワードを変更する」 ※6 Appleサポート「Apple Accountの2ファクタ認証」 ※7 Appleサポート「構成プロファイルが関連付けられたアプリを iPhone、iPad、iPod touch で削除する方法」

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