冬になると、スカートの裏地がタイツにまとわりついて歩きにくい、ニットを脱ぐたびにバチバチする、という困りごとが増えますよね。
私も冬はスカートの裏地がタイツにくっついて不快でしたし、ニットを脱ぐときのバチバチも苦手です。同じように困っている方に向けて、その場でできる対処から順に紹介しますね。
この記事を読めば、まとわりついたときの対処と、まとわりつかないタイツの選び方、毎日できる予防、ニットのバチバチの防ぎ方まで分かります。
服がまとわりつくときの応急処置は?

体にたまった電気を逃がすか、裏地やタイツを少し湿らせると、その場で収まります。※1
- スカートの裾を何度か手で握る
- 木やコンクリートの壁に触れる
- 濡らしたハンカチで裏地をなでる
- タイツに少しだけ水を含ませる
裾を握る・壁に触れる方法は、素材によっては効きにくいこともあります。緊急のときの方法と考えておきましょう。
壁に触れるなら、電気がゆっくり流れる木やコンクリートを選びます。金属は電気が一気に流れるので、先に木やコンクリートで逃がしておくとパチッとしにくいですよ。※2
水で湿らせると、濡れた部分から電気が逃げるので、まとわりつきが収まります。ただし効果は一時的で、乾くとまた起きやすくなる点には気をつけてください。
職場や電車など外出先でまとわりつきやすい人は、携帯サイズ(75mLほど)の静電気防止スプレーをバッグに入れておくと、その場でかけ直せます。※3
小さめのハンドクリームも一緒に持っておくと、タイツの上から薄く塗って保湿できます。肌の乾燥を防ぐと、静電気もたまりにくくなりますよ。
なぜ服がまとわりつく?
服がまとわりつくのは、重ね着した服同士がこすれて静電気が起き、プラスとマイナスの電気を帯びた生地が引き寄せ合うからです。空気が乾く冬は電気が逃げにくく、たまりやすくなります。
生地の素材には、こすれるとプラスの電気を帯びやすいもの(プラスに帯電しやすいもの)と、マイナスを帯びやすいものがあります。ポリエステルはマイナスに、ナイロンやウールはプラスに帯電しやすい素材です。※4
よく着る服の素材を、帯電しやすい向きで分けると次のとおりです。手持ちの服やタイツのタグと見比べてみてください。
| 帯電しやすい向き | おもな素材 |
|---|---|
| プラス | ナイロン・ウール・レーヨン |
| マイナス | ポリエステル・アクリル |
| 帯電しにくい | 綿・麻 |
※同じ行の素材同士や、帯電しにくい素材を合わせると、静電気は起きにくくなります。プラスとマイナスの素材を合わせるほど、まとわりつきやすくなります。
スカートの裏地には、サラサラしたポリエステルが使われていることが多いです。
そこにナイロンのタイツを合わせると、マイナスとプラスで引き合って、裏地が足に張り付きます。冬のスカートでよくある、起きやすい組み合わせです。
まとわりつかないタイツの組み合わせは?
スカートと同じ側(プラス同士・マイナス同士)に帯電する素材のタイツを合わせると、生地が反発し合って張り付きにくくなります。綿混のタイツは帯電しにくいので、どのスカートにも合わせやすいですよ。
| スカートの素材 | 合わせるタイツ |
|---|---|
| ポリエステル | ポリエステルのタイツ |
| ウール・絹 | ナイロンのタイツ |
| どの素材でも | 綿混のタイツ |
※素材は、スカートは内側の洗濯表示のタグで、タイツは袋の表示で確かめられます。裏地のあるスカートは、足に触れる裏地の素材も見ておくと安心です。
タイツを買い替えるなら、静電気防止加工のタイツを選ぶと、スカートの素材を選ばずに合わせられます。
タイツ以外の重ね着でも考え方は同じです。綿や麻は帯電しにくく、同じ素材同士の重ね着も静電気が起きにくくなります。
たとえばウールのマフラーにウールのセーターを合わせるのは起きにくく、ウールのアウターにポリエステルのシャツを合わせるのは起きやすい組み合わせです。
素材の並び方は、測り方によって少し入れ替わることもあります。組み合わせを変えても張り付くときは、柔軟剤や加湿での予防も併せて試してみてください。
毎日できる予防は?

毎日の予防は、洗濯のときに柔軟剤を使うこと、外出前に静電気防止スプレーをかけること、部屋の湿度を50〜60%ほどに保つことの3つです。
柔軟剤で洗うと静電気がたまりにくい
柔軟剤を使うと、生地の表面がなめらかになって、服同士がこすれにくくなります。成分が繊維の表面に薄い層を作って電気を逃がすので、静電気もたまりにくくなります。※5
効きやすいのは、スカートやコートの裏地のようにこすれやすい服と、ニットのようにふんわりさせたい服です。静電気で花粉や汚れが服に付くのを防ぐ働きもあります。
冬のあいだは、裏地のあるスカートやニットも柔軟剤を入れて洗っておくと、まとわりつきやバチバチが起きにくくなります。
静電気防止スプレーは外出前にこすれる部分へ
静電気防止スプレーは、外出前に、スカートの裏地などこすれやすい部分にかけておくと、まとわりつきを防げます。※6
着ている服にかけるときは、必ず自分でかけてください。ほかの人に着ている服へかけてもらうと、まれに静電気の火花で服が焦げることがあるためです。
ストッキングの上からかけても効果があります。効果は次の洗濯まで続きますが、着ているうちに弱まるので、着るたびにかけ直すと安心です。
かけ方は商品によって違いますが、一例では20cmほど離して、まとわりつきを取るなら2秒ほど、スカート全体なら10秒ほどです。容器の表示も見てくださいね。
皮革・和装品・毛皮と、家庭で洗濯やドライクリーニングができない服には使えません。絹・レーヨン・テンセルなど水に弱い素材も、色落ちなどのおそれがあるので避けましょう。
部屋の湿度は50〜60%、肌も保湿する
部屋の湿度は、加湿器などで50〜60%ほどに保つと、静電気が起きにくくなります。
加湿器を久しぶりに出すなら、先に中のお手入れをしておきましょう。白い汚れの落とし方は、加湿器のお手入れの記事で手順つきで紹介しています。
乾燥した肌も静電気をためやすいので、全身を保湿しておくのもおすすめです。ハンドクリームを手で薄くのばして、タイツの上から足に塗るのも効果的です。
クリームの成分によっては、タイツに色ムラが出ることがあります。初めて使うものは、目立たないところで試してからにしましょう。
靴は革底のものを選び、足を床にこすらないように歩くのも、静電気をためにくくするコツです。
ニットを脱ぐときのバチバチを防ぐには?

ニットを脱ぐときのバチバチは、ニットの下に着るインナーや上に重ねる上着の素材を変え、ニットを柔軟剤で洗っておくと減らせます。
重ね着で注意したいのは、アクリルのセーターにナイロンのダウンジャケットを重ねる着方です。アクリルのセーターにポリエステルのフリースを重ねるほうが、静電気は起きにくくなります。
インナーは、帯電しにくい綿を選ぶと、脱ぐときのこすれでたまる電気を減らせます。
着る前に、インナーやニットの裏側のこすれやすいところへ静電気防止スプレーをかけておくのもひとつです。絹やレーヨンが入ったものや、洗濯・ドライクリーニングができないものには使わないでくださいね。
脱いだあとは、ドアノブに触れる前に木の家具などに触れておくと、パチッとしにくくなります。
よくある質問
安全ピンを付けると静電気は防げる?
確実に抑えたいなら、静電気防止スプレーを使うか、タイツの素材を変えるほうが手堅いです。
スカートの裏に安全ピンを付けて電気を逃がす方法は、メーカーの案内には載っておらず、効果は確かめられていません。
パンツでもまとわりつく?
パンツの下にタイツをはくと、パンツとタイツがこすれて静電気が起きることがあります。
帯電しにくい素材のレギンスタイプのペチコートを間にはくと、こすれを減らせます。
スプレーが手元にないときは?
濡らしたハンカチで裏地をなでるか、タイツに少しだけ水を含ませると、その場は収まります。帰ったら、次に着る前に柔軟剤で洗っておくと、まとわりつきにくくなります。
まとめ
- 服がまとわりつくのは、こすれと乾燥で起きた静電気で、プラスとマイナスの生地が引き合うから
- その場では、裾を握る・壁に触れる・濡らしたハンカチでなでる
- ポリエステルのスカートには、ポリエステルか綿混のタイツを合わせる
- 外出前は、静電気防止スプレーをこすれる部分に自分でかける
- 毎日の予防は、柔軟剤と部屋の湿度50〜60%
- ニットのバチバチは、インナーや上着の素材と柔軟剤で減らす
まずは、よく着るスカートとタイツの素材をタグで見てみてください。組み合わせを1つ変えるだけでも、冬のまとわりつきはかなり楽になります。
出典:※1 グンゼ「【静電気対策】スカートがタイツにまとわりつくのを防ぐには?」 ※2 花王「冬の静電気対策 パチパチ静電気を防止する3つの対策」 ※3 ライオン「エレガード」 ※4 ライオン「静電気が発生しやすいコーディネートって?」 ※5 ライオン「空気が乾燥する冬。静電気防止には柔軟剤がおすすめ!」 ※6 ライオン「エレガード FAQ」

